INTERVIEW:株式会社アサイ 代表取締役 浅井啓司さん TOWN GUIDE:京都府京都市

ホームページからアートまで、ちょっと変わった牛乳屋さん

京都駅から車で西へ10分ほど、京都情緒あふれる昔ながらの家並みが残る京都市下京区で、創業から数えて半世紀近くも同じ場所で営業し続ける、株式会社アサイを今回はお訪ねしました。
なかなかお客さまに顔を見せる機会の少ない牛乳販売店。そのため、お客さまに「ああ、あの牛乳屋さんね」と覚えていただくためにはいろいろと工夫を凝らしているようです。「宅配ボックスの清掃のため、最低年に数回は販売店として顔をお客様に見せています。お客様が増えると、顔が見えなくなりがちですが、なるべくお客様と近いところに居続けたいと考えています」
そして、お客様が感じていることを知りたいという思いから、ホームページ(http://asaimilk.jp/)を開設し、お客様との双方向のコミュニケーションに利用しています。宅配のお申し込みなどのほかに、近隣の梅小路公園で撮影したさまざまな野鳥の写真(プロ顔負けの趣味です)など地域の皆様に向けた情報発信を目指しています。

配布チラシでも、プロのイラストレータさんに描いていただいており、季節感を感じていただけるよう、だいたい3ヶ月ごとに新たなチラシを作成しています。直接新規のお客様をとまではいかなくても、「あの変わったチラシを配ってはるとこ」と覚えていただければとの思いで配り続けているそうです。
また、お店には牛乳瓶を利用したガラスアート[写真3]が飾られていました。
「まだ始めたばかりですが、瓶のリサイクルアピールとして、飲み終わった牛乳瓶を利用した装飾アートを試みています。あくまでリサイクルなので瓶を削ったり色をつけたりしない範囲でデザイナーさんから作品を募っています」
ゆくゆくは近隣の方向けに「牛乳瓶アート作品展」を開催していけたら、と考えているそうです。

趣味からはじまる情報発信

浅井社長は、一地域住民としても、活発に地域活動に参加されています。ここ数年、家族と一緒にできる趣味として、天体観測やバードウォッチングを休日に楽しまれており、その延長として、地域の子供たちを対象に天体観測会などでボランティアとして協力されています。
「そうした集まりに積極的に参加していると、確かに仕事の話もでるのですが、特にこちらから宣伝するようなことはしていません。たまたま差し入れとして乳製品を持っていくこともありますが、そこで乳製品のおいしさを知ってもらえればそれだけで十分です」
こうして商売から離れた活動をしていても、自分から何かを発信していると、意外とお客様から「何かおもしろいことしてはるみたいですね」などと聞かれることもあるそうです。

「もともとは自分の趣味からはじまり、そして地域で仕事をさせてもらっている恩返しに、なにか地域のためにできることはと考えていました。直接仕事にはつなげようとはしていないのに、お客様から聞かれると、それはそれで励みになり、これからいろいろなことをやっていきたい気持ちになります。地域の人たちと一緒に暮らす、“ちょっとおもしろい親近感の持てる牛乳屋さん”を目指していきたいと思います」

アサイのおすすめスポット

浅井さんに京都のおすすめスポットをご紹介してもらいました。
「京都はみなさんよくご存知の町だと思うのですが、そのよく知られたスポットの違った楽しみ方を紹介します。まずは清水寺周辺で、年に数回ライトアップされる寺[写真6]と京都路の、昼間のイメージとは全く違う雰囲気を楽しむスポットです。次に嵐山の渡月橋近辺で、平安の昔にタイムスリップできる地元の人ならではの楽しみ方をご紹介します。そして最後に義経で最近話題の鞍馬・貴船では、義経を身近に感じるスポットをご紹介します」

「清水寺」「渡月橋近辺」については、TOWN GUIDEをご覧ください。