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桜や紅葉の季節、そして竹林[写真7]と風光明媚な嵐山は、いつの季節でも京都の代表的な観光スポットです。京都市内から嵐山電鉄に揺られて30分ほど、終点の嵐山駅で電車を降りると、プラットフォームの足湯に目が止まります。タオル付き入湯料150円で入るのは嵐山を見て回ってこれから市内へ帰る人たちでしょうか。駅を出て土産物屋が立ち並ぶメインストリートはかなりの賑わいですが、そこを通り抜けると姿を現すのが「渡月橋」[写真8]です。大堰川に架かるこの橋は、平安初期の承和3年(836)に空海の弟子である道昌が架橋したと言われています。 |
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嵐山には春の桜の名所として有名な中之島公園もありますが、実はここにはもうひとつ、あまり知られていない楽しみ方があるのです。平安の昔、貴族の間で鈴虫など複数の虫を鳴き合わせて楽しむ「虫合わせ」という雅な遊びが行われていたそうです。虫の音色を楽しむという日本的なこの風習、使われたのはここ中之島公園あたりから運ばれてきた虫だといわれています。虫の音色が華やかな秋に京都を訪れた際は、中之島公園を訪れて遥か平安の昔に楽しまれた虫の音を聞き、平安貴族に思いを馳せるのも、また雅な京都らしい楽しみ方ですよ。 |
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誰もが京都のお寺として思い浮かべる清水寺。もうおなじみの観光スポットですが、夜のライトアップ[写真9]ではまた別の顔が見られるんですよ。年間10回程度、桜や紅葉などのイベント時に清水をはじめ、周辺の多くのお寺がライトアップされ夜間の見学ができる時期があります。桜や紅葉の時期はもちろんおすすめなのですが、桜より少し早い3月中旬、東山花灯路の期間は、北は三条から南は清水寺まで南北の道々に行灯が置かれ[写真10]、東山をやさしく照らし出します。昼でも情緒あふれる京の道ですが、夜、行灯に導かれながらの散策は、京都に行きなれた人にとってもひと味違った京都を感じさせてくれるでしょう。 |
ライトアップされるのは道だけではありません。清水をはじめとする東山の寺々もライトアップされます。昼に見ていたお寺は歴史を感じさせ、京都らしさのひとつといえますが、ライトアップの寺々はまたひと味違います。暗闇に浮き立つように赤く照らし出された建物と青いレーザー光線[写真11]という組み合わせは、過去と現在と未来が入り交じったスペクタクルを演出します。
一度ライトアップの京都を体験してみるのもいかがでしょうか。
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京都から京阪電車と叡山電鉄を乗り継ぎ小1時間であたりはすっかり山の中、ここに義経が幼少期を過ごしたといわれる鞍馬山があります。まず鞍馬駅に到着すると巨大天狗[写真12]が出迎えます。そのすぐ横には鞍馬寺の山門があり、階段を上がりロープウェイに乗って多宝塔へと上がれます。急こう配のロ−プウェイでは、桜や紅葉が一面に広がるパノラマを楽しめます。多宝塔に着いてからが分かれ目です。このまま引き返すか、山中をハイキングしながら2時間ほどかけて貴船神社まで行くか、本来なら貴船までいって鞍馬山を満喫したいところですが、体力との相談が必要かもしれません。ただ鞍馬山には、随所に歴史を感じるスポットがあります。次第に舗装がなくなり山道になりますが、その途中に「義経公背比べ石」[写真13]があります。その名の通り、義経が背を計ったと言われる1m20cmくらいの岩ですが、当時の義経がこんなに小さい頃からここで修行をしていたかと思いを馳せると、義経が身近に感じられるかもしれませんね。
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山を下ると夏の「川床」で有名な貴船神社に到着します。長い石段と灯籠が並ぶ山門を上ると本堂の横に二頭の馬の像[写真14]が見えます。これは絵馬発祥といわれる二頭の馬で、古来より雨乞の社として名高かった貴船神社に、歴代天皇より日照りには生きた黒馬を、長雨には白馬又は赤馬をその都度献げて祈願されました。平安時代の文献である「類聚符宣抄(るいじゅうふせんしょう)」で、その生馬に換えて「板立馬」を奉納したのが今日の絵馬の原形と言われています。今ではさまざまな願いを託していますが、もともとは天気のお願いをしていたのですね。
一通り回ると半日以上かかるこのスポット、時間の余裕があるときにでも一度訪れてみたいスポットの一つです。
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