★ たんぱく質 ★

牛乳のたんぱく質が良質といわれる理由

たんぱく質は、水分を除くと体の各組織では一番多く、筋肉やいろいろな臓器、歯・骨や皮膚、脳や血管などのさまざまな細胞・組織を作る材料になります。
また、たんぱく質は食べ物を消化する酵素やエネルギーを作る酵素、さらに細菌や病原体から体を守る免疫細胞、酸素を運ぶ赤血球、神経細胞、あるいはホルモンを作る材料にもなる、神秘な生命活動に欠かせない必須な栄養素なのです。
この大切なたんぱく質は、アミノ酸という約20種類の小さな分子になって、体内に消化吸収されますが、体内では肝臓で体のそれぞれの組織に必要な形(アミノ酸が化学結合したものをペプチド結合という。)に合成されます。このペプチドの種類は約10万種類といわれ、体の約60兆個の細胞の多くが、一定のサイクルで古くなったものは壊され、新しく生まれ変わるため、生命が維持されるのです。

牛乳のたんばく質は良質

体を作るたんぱく質には、体内で合成できないアミノ酸が8種類(10種類ともいう)あり、必ず食事から摂らなければなりません。これらは必須アミノ酸と呼ばれ、それぞれの必須アミノ酸のどれかひとつでも食事から摂る量が少ないと、一番少ない必須アミノ酸の量までしか、体づくりには利用できないという生命の神秘があります。
牛乳・卵や肉・魚・豆・野菜などに含まれるたんぱく質には、必須アミノ酸など、いろいろなアミノ酸があります。特に必須アミノ酸構成(アミノ酸価)の全てが100%以上含まれたものは、良質なたんぱく質といわれ、それは体を作るのに重要です。
牛乳のたんぱく質は、200ml当たり6.8g含まれ、1日の栄養所容量の10%程度を摂取できます。中でも必須アミノ酸の含有バランスがよく、卵に次いで良質なたんぱく質といわれています。特に日本人の主食は、精白米やパンなどの小麦粉による加工品が多いので、必須アミノ酸のリジンが不足します。リジンは魚のアジにも多く含まれますが、毎日の食事を考えると、牛乳にも多く含まれており、主食のリジン不足を補うには、牛乳が適しているといえるのです。

近年、牛乳の研究では、牛乳のたんぱく質の中にも、健康に役立つ次の機能性成分のあることが明らかになってきました。

■ラクトフェリン
鉄の吸収を調節する働きがあり、貧血の予防改善作用が認められています。また、細菌の増殖をおさえて病気の感染を防ぎ、免疫力を高める効果が分かりました。

■カゼイン・ホスホ・ペプチド(CPP)
カゼインが消化される過程でできる物質で、小腸下部でのカルシウムの吸収を助けます。牛乳のカルシウムの消化吸収率が高い一因といわれます。

■オピオイド・ペプチド
カゼインからできる物質で、神経の興奮をしずめる鎮静作用をもち、眠りを誘うといわれています。

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